2020.9.9 令和元年度 租税滞納状況。その1
先日、国税庁より令和元年度の租税滞納状況が発表されました。
滞納とは、国税が納期限までに納付されず、督促状が発付されたものをいいます。
平成30年度末に滞納整理中のものの額は全税目で8,118億円、その後令和元年中に発生したもの及び整理されたものを加減算すると、令和元年度末の滞納整理中のものの額は7,554億円でした。
これは、平成30年度との前年比93.1%で、564億円減少しました。
なお、平成に入ってから最も滞納整理中の額が多かったのは、バブル経済の影響を受けた平成 10 年度 2 兆 8,149 億円でしたので、令和元年度はそれに比べると26.8%となっています。
滞納整理中のものの額は、平成11年度以降20年連続で減少していることとなります。
今年は年始からのコロナ禍の影響で、企業の決算発表が遅れたり、また、株価へも大きな影響がみられました。
倒産・廃業といった記事やコロナが及ぼす雇用への影響も目にするようになりました。
過去の滞納状況の資料を見ると、その時代や経済の動きが分かることがあります。
今回のコロナ禍が来年以降の滞納状況にどのような影響を及ぼすのか、気になるところです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 4406
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)