2020.7.10 令和元年度、査察の概要。その3
先日、国税庁より令和元年度の査察の概要が発表されました。
今回の国税庁の査察事案として、近年、市場が拡大する分野における脱税など、社会的波及効果が高いと見込まれる、次のような告発事案もありました。
●競艇で得た多額の払戻金の無申告ほ脱事案
Dは、競艇選手と結託して勝舟投票券の払戻金による多額の収入を得ていたものの、他人名義で勝舟投票券のインターネット投票を行うことにより所得を秘匿し、所得税の確定申告を一切せずに納税を免れていました。
●芸能スタイリスト会社の単純無申告ほ脱事案
E社は、大手芸能プロダクション等から衣装デザイン及びコーディネート等のスタイリスト業務を受注し、多額の利益をうけていたが、法人税及び消費税の確定申告を一切せずに納税を免れていました。
また、よく報道されるケースとして、脱税により得た不正資金の隠匿場所が話題になりますが、次のような所に現金が隠されていたようです。
・居宅内の和ダンスに作り込まれた隠し戸の中
・個人名義で契約したレンタル収納スペース内のスーツケースの中
まるで映画やドラマの世界ですね。
納税は義務ですが、適正・公平でなければなりません。
もちろん適切な節税を行うことは大切ですが、脱税は全く次元の異なるものであり、正しく納税を行っている方からすれば、今後も脱税には厳しく取り締まってもらいたいものです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 4366
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)