天野隆の相続応援日記 INHERITANCE SUPPORT DIARY OF TAKAHASHI AMANO ここでは資産税専門の税理士法人レガシィの専門家が、「相続の仕事で感じたこと」、「ルール化されたこと」、「お知らせしたいこと」を書かせていただいています。皆様の何かのヒントになれば幸いです。

2020.12.28 令和元年度 相続税の調査事績。その3

2020.12.28 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報

国税庁より、令和元事務年度における相続税の調査の状況が公表されました。

令和元事務年度(令和元年7月1日~令和2年6月30日)においては、平成29年に発生した相続を中心に、調査が実施されました。

一口に相続財産と言いましても、土地、家屋、有価証券、現金預金等、・・・いろいろな種類の財産が有ります。

このうち、税務調査により申告漏れとされるのは、どの財産が多いのでしょうか?

断トツの1位は、現金・預貯金等で、993億円となっています。

全体の総額が3,002億円ですので、約3分の1も占めていることになります。

続いて土地373億円、有価証券323億円の順となっています。

金融資産について税務署も厳しくチェックする、と言う傾向はあるようです。

ちなみに、追徴税額(加算税を含む。)は681億円(平成30事務年度708億円)で、実地調査1件当たりでは641万円(平成30事務年度568万円)となっていますが、これは、当初申告できちんと申告していれば、かからないはずの税金です。

申告件数は減少しているものの、1件当たりの追徴税額が増えているということは、税務調査の質が上がっているといえるでしょう。

特に預貯金に関しては、税務当局によっても過去の預金の動きは確認できますので、税務調査に入る前のチェックの段階で調査対象を絞ることも可能です。

不動産などの節税対策にのみとらわれず、金融資産の状況を生前にきちんと把握することで、別の角度からの節税にもなりそうです。

 

記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 4480

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