天野隆の相続応援日記 INHERITANCE SUPPORT DIARY OF TAKAHASHI AMANO ここでは資産税専門の税理士法人レガシィの専門家が、「相続の仕事で感じたこと」、「ルール化されたこと」、「お知らせしたいこと」を書かせていただいています。皆様の何かのヒントになれば幸いです。

2016.4.25 1次相続と2次相続。。その3

2016.4.25 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報

ご両親がいらっしゃるご家庭において、お父様あるいはお母様のどちらかが最初に亡くなって発生した相続を1次相続、その後その配偶者の方が亡くなって発生した相続を2次相続と言います。この1次相続と2次相続のトータルで発生する相続税を考慮し、ご相続人のお客様に様々な選択肢を提供することは我々の重要な仕事の1つです。税理士法人レガシィのA先輩税理士とB後輩が先日オフィスでまさにこの話をしていましたのでご紹介したいと思います。

A先輩「1次相続と2次相続の期間は18年。私の言いたいことがわかったかな」

B後輩「はい、つまりお母様はお父様が亡くなられた後平均18年生活なさるわけですから、生活費や医療費をきちんと確保することも考えないといけないってことですね?」

A先輩「その通り!つまり税金がトータルで安くなるからといって1次相続の時にお母様の相続分を少なくしてしまうと、お母様としてはその後の生活を不安に感じてしまうんだ。お子様としてはお母様の生活資金が無くなれば援助するとは思うけど、どうなるかわからないからね。中には後になって1次相続の時にお母様に多めに相続させておけばよかったっていう声もよく聞くよ。そもそもシミュレーションはあくまで予想であって、2次相続までにいろんなことが起きるから税金が一番安くなるかどうかは正確にはわからない。だから税金上は多少不利でも気持ちの面でお母様により多く分けてあげるのはある意味合理的とも言えるんだ。」

B後輩「そうなんですね、ということは私の提案は最良ではないということですね。」

A先輩「そういうことでもないんだよB君。最良かどうかはお客様が判断するんだ。当然あくまで予想であっても税金が少しでも一番安いのが最良だ、というお客様だっているのだから。僕らとしてはお客様にシミュレーション結果を複数ご用意して、他の多数のお客様の事例をもとに様々な情報を提供していくことが大事なんだ。お客様にとって最良な案を選択できるように」

B後輩「なるほど。今回も勉強になりました!じゃあ私も最良の案を選択できるようにA先輩と同じように経験豊富なC先輩の意見も聞いて比較してみます!」

A先輩「おいおい、恩を仇で返すなぁ(笑)」

記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 天野大輔 3346

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