天野隆の相続応援日記 INHERITANCE SUPPORT DIARY OF TAKAHASHI AMANO ここでは資産税専門の税理士法人レガシィの専門家が、「相続の仕事で感じたこと」、「ルール化されたこと」、「お知らせしたいこと」を書かせていただいています。皆様の何かのヒントになれば幸いです。

2016.5.20 遺産分割でもめてしまったら。その3

2016.5.20 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報

相続人が複数いる場合、遺産分割の問題はなかなか避けて通れません。税理士法人レガシィのA先輩税理士とB後輩が先日オフィスでまさにこの話をしていましたのでご紹介したいと思います。

A先輩「相続人であるお客様たちが遺産分割でもめてしまってどうしようもない状態になったらどうするか、それは被相続人に聞いてみることなんだ」

B後輩「え、先輩、被相続人ってもう亡くなれていますよね。」

A先輩「そう、もちろん亡くなられているよ。でなきゃ被相続人ではないよね」

B後輩「せ、先輩、もしかしてさっき仰っていた『死後の世界を信じるか』って話はまさか・・・」

A先輩「そう、そのまさかだよ!というのは、遺産分割の対象となる財産は被相続人のモノだったのだから、その分割をめぐってもめているのなら、被相続人にそのご意向を聞くのが一番いいと思わない?遺言がなくても、この自宅は誰、この自社株は誰、ってなんとなく引き継いでほしい人への思いが財産には込められていることが多いんだよ」

B後輩「理屈ではどうしても埒が明かないから、亡くなられている被相続人に聞いてみようってことですか。。でも被相続人はもう亡くなっているわけですから、普通聞こうにも聞けないじゃないですか。それとも先輩って実はそういう特殊能力があるとか・・・。」

A先輩「そんな能力はない。僕がやってみたのは、分割でもめてしまってどうしようもなくなった時に、一呼吸おいて皆さんに被相続人へお焼香をあげることを勧めたんだ。相続人さんにとっては実の親御さんとの生死を超えた会話だよね。みなさん、スッと気分が幾分晴れたんだと思う。後日不思議と無事にうまく分割がまとまったんだよ。僕はわりと現実的な人間だけど、あの時は被相続人が天国から仲裁してくれたとしか思えなかったんだよね」

B後輩「こんなこともあるんですかね。『論より焼香』とでも言うんですかね」

A先輩「B君、その言葉頂き!まさにそう、経済性や理論理屈も勿論大事だけど、お焼香をして故人と対話するのも大事だと思ったから紹介したんだ。」

記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 天野大輔 3360

(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)

 

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