2018.12.26 相続税の調査事績。その3
2018.12.26 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報
先日、国税庁より、平成29事務年度における相続税の調査の状況が公表されました。
平成29事務年度(平成29年7月1日~平成30年6月30日)においては、税制改正により基礎控除が下がった平成27年に発生した相続を中心に、調査が実施されたようです。
一口に相続財産と言いましても、土地、家屋、有価証券、現金預金等、・・・いろいろな種類の財産が有ります。
このうち、税務調査により申告漏れとされるのは、どの財産が多いのでしょうか?
断トツの1位は、現金・預貯金等で、1,183億円となっています。
全体の総額が3,470億円ですので、約3分の1も占めていることになります。
続いて有価証券527億円、土地410億円の順となっています。
金融資産について税務署も厳しくチェックする、と言う傾向はあるようです。
ちなみに、追徴税額(加算税を含む。)は783億円で、実地調査1件当たりでは623万円となっていますが、これは、当初申告できちんと申告していれば、かからないはずの税金です。
金融資産(主に名義預金関係)をどこまで計上しなければならないのか、当初申告時からきちんと見極めることが、結果的には余分な税金を払わなくて良い、と言うことに繋がりそうです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 3997
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)