2020.1.24 相続税の調査事績。その3
2020.1.24 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報
国税庁より、平成30事務年度における相続税の調査の状況が公表されました。
平成30事務年度(平成30年7月1日~令和元年6月30日)においては、平成28年に発生した相続を中心に、調査が実施されました。
一口に相続財産と言いましても、土地、家屋、有価証券、現金預金等、・・・いろいろな種類の財産が有ります。
このうち、税務調査により申告漏れとされるのは、どの財産が多いのでしょうか?
断トツの1位は、現金・預貯金等で、1,268億円となっています。
全体の総額が3,474億円ですので、約3分の1も占めていることになります。
続いて土地422億円、有価証券388億円の順となっています。
金融資産について税務署も厳しくチェックする、と言う傾向はあるようです。
ちなみに、追徴税額(加算税を含む。)は708億円で、実地調査1件当たりでは568万円となっていますが、これは、当初申告できちんと申告していれば、かからないはずの税金です。
金融資産(主に名義預金関係)をどこまで計上しなければならないのか、当初申告時からきちんと見極めることが、結果的には余分な税金を払わなくて良い、と言うことに繋がりそうです。
不動産などの節税対策にのみとらわれず、金融資産の状況を生前にきちんと把握することで、別の角度からの節税にもなりそうです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 4252
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)