2016.1.7 来年度以降の税制改正の展望。その1
平成28年度の税制改正大綱に盛り込まれると言われていたもののうち、いくつかの項目が先送りとなっています。
そこで、今回は来年度以降に議論が予定されている項目をいくつか見てみたいと思います。
まずは最大の目玉となりそうな所得税の「配偶者控除」見直しについて。
当初は今回の改正の目玉と考えられており、年収103万円以下の専業主婦世帯優遇とされ問題視されてきました。
いま配偶者控除の代替案として議論されているのは、「夫婦控除」案です。
既存の配偶者控除の代わりに、妻の年収に関係なく夫婦の所得から一定額の控除を認める制度を創設する、というものです
あわせて、社会保険の扶養とされる年収「130万円の壁」についても一体での見直しが検討されています。
配偶者控除の恩恵を受けるため、働く時間を意図的に減らし年収を抑える主婦も多く「女性の社会進出を妨げている」との指摘もあります。
今回の税制改正大綱においても、基本的な考え方の中で「女性も男性も・・・一億総活躍社会を創り上げていく必要がある」と述べています。
いずれにせよ、選挙対策としてのパフォーマンスではなく、真に議論を進めていってもらいたいものです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 3269
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)