2019.7.16 平成30年度、査察の概要。その3
先日、国税庁より平成30年度の査察の概要が発表されました。
今回の国税庁の査察事案として、近年、市場が拡大する分野における脱税など、社会的波及効果が高いと見込まれる、次のようなネット通販事業者の告発事案もありました。
H社は、インターネット等を利用して自社商品を販売し多額の利益を得ていましたが、不正加担者と通謀し、同人の主宰会社に対して架空の広告宣伝費等を計上する方法により法人税を免れ、同会社に送金した資金を現金でバックさせるなどして還流していました。
本事案では、デジタルフォレンジック(電子機器に蓄積されるデジタルデータに法的証拠能力を持たせる一連の手続き)ツールを使用して、スマホ内のデータを解析し、不正資金の還流事実の解明がなされました。
また、よく報道されるケースとして、脱税により得た不正資金の隠匿場所が話題になりますが、次のような所に現金が隠されていたようです。
・居宅階段下の収納庫に存在した金庫、バッグ、脱衣所内の金庫の中
・居宅応接間の金庫、居室内の衣装ケースの中
・居宅寝室のベッドの下
まるで映画やドラマの世界ですね。
納税は義務ですが、適正・公平でなければなりません。
もちろん適切な節税を行うことは大切ですが、脱税は全く次元の異なるものであり、正しく納税を行っている方からすれば、今後も脱税には厳しく取り締まってもらいたいものです。
税理士法人レガシィでは、過去の経験と知恵から、お客様に適切な節税のご相談を承っております。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 4126
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)