2017.6.27 平成28年度 査察の概要。その3
今回も前回に引き続き、平成28年度査察の概要についてご紹介します。
平成28年度は、現下の経済社会情勢を踏まえて、特に消費税事案、国際事案、近年の経済情勢に即した事案等の社会的波及効果の高い事案に積極的に取り組んだとされています。
これらの脱税によって得た不正資金の多くは、現金や預貯金、有価証券、FX取引の証拠金として留保されていたほか、居宅や高級外車、高級腕時計、金地金、競走馬等の取得費用、特殊関係人への援助資金、ギャンブルなどの遊興費などに充てられているなどの事例や、不正資金の一部が海外の預金口座に留保されていた事例、国外のコンドミニアムの取得費用に充てられていた事案や国外のカジノでの遊興に費消していた事例もあったとのことです。
また、平成28年度中に一審判決が言い渡された件数は100件で、すべてが有罪判決となり、そのうち14人に実刑判決が言い渡されました。
この実刑判決が出た事案のうち最も重いものは、査察事案単独に係るもので懲役5年、他の犯罪と併合されたもので懲役14年でした。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 靏岡 直希。3631
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