2015.11.17 平成26事務年度 相続税の調査状況について。その3
2015.11.17 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報
先日、国税庁及び各国税局より昨年の相続税の調査状況について発表がありました。
今回は贈与税に関する調査状況について。
贈与税は相続税の補完税として、国税局では生前の資産保有・移動状況に関する情報を集めており、その中で無申告事案には目を光らせています。
贈与税の実地調査の件数等は次のとおりです。
・実地調査件数 3,949件 (平成25事務年度 3,786件)
・非違件数 3,616件 (平成25事務年度 3,424件)
・非違割合 91.5% (平成25事務年度 90.4%)
・申告漏れ課税価格 176億円 (平成25事務年度 216億円)
うち1件あたり 447万円 (平成25事務年度 571万円)
・追徴税額 49億円 (平成25事務年度 75億円)
うち1件あたり 124万円 (平成25事務年度 197万円)
贈与税での申告漏れが多い財産は、やはり現金・預貯金等で、122億円(69.3%)と、群を抜いて高くなっています。
今年より相続税の基礎控除が下がった影響もあり、今後はますます生前贈与等の対策が注目されてきます。
特に贈与税の基礎控除を意識した対策は多くの方が行っていますが、やり方を間違えれば結果的に相続財産として計上しなくてはいけない、という場合もあります。
生前贈与対策は将来のご相続を見据えた重要な手続きと捉え、専門家を通してトータルな相続対策を行っていくことが大切です。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 3238
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)