2015.11.16 平成26事務年度 相続税の調査状況について。その2
2015.11.16 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報
先日、国税庁及び各国税局より昨年の相続税の調査状況について発表がありました。
税務調査が行われた件数のうち、約8割が誤りを指摘され修正申告等の手続きが必要となっています。
申告漏れ相続財産として指摘されるのは次の順となっています。
・現金、預貯金等 1,158億円 (平成25事務年度 1,189億円)
・有価証券 490億円 (平成25事務年度 355億円)
・土地 414億円 (平成25事務年度 412億円)
なぜ、現金・預貯金等の指摘が多いのでしょうか。
現金でいえば、相続開始直前に引き出されたものは比較的申告漏れが多いようです。
また、預貯金等は銀行が取引履歴を10年は保管しているため、税務調査前に国税局・税務署が職権で確認をしてから調査に入ります。
ですので、過去の預金の動きから名義預金などの申告漏れ財産が発見されることとなります。
今話題の「マイナンバー」により、2018年に任意で預金者の個人番号の登録が開始され、その3年後には義務化する方向で検討されていますので、将来的には名義財産の調査が楽になるとも言われています。
また、近年は海外資産に対しても調査の目が向けられている傾向がありますので、海外預貯金への注意も必要です。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 3237
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)