2014.7.1 平成25年度査察事案の公表。その2
先日、国税庁より平成25年度の査察事案に関する公表がありました。
相続事案については次のような事件がありました。
愛知県の元すし店経営者から相続した遺産約2億5千万円を隠したとして、相続人が告発されました。脱税額は約9千万円です。
このすし店は地元でもすしネタが大きいと評判の店でしたが10年前に廃業。
現金約2億円は札束の状態で紙袋やバッグに入れ、廃業したすし店1階の厨房の戸棚や2階の寝室などに保管。約5千万円の預金通帳は3階金庫に隠されていました。
相続人は亡くなる直前の父親に指示され、父親名義の口座から現金約2億円を引き出して無人の店内に隠していました。
このすし店の事案以外でも、相続財産の一部が相続人名義で預金されてたものを相続財産から除外して申告していたケースがありました。
相続税調査で指摘される申告漏れの多くが現金・預貯金とされています。
現金は生前に蓄えられたもの、預貯金については他人(特に子や孫)の名義で貯蓄されていたものを相続財産として申告していなかった事例が多く見受けられるようです。
記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 三澤郁夫 2904
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)