天野隆の相続応援日記 INHERITANCE SUPPORT DIARY OF TAKAHASHI AMANO ここでは資産税専門の税理士法人レガシィの専門家が、「相続の仕事で感じたこと」、「ルール化されたこと」、「お知らせしたいこと」を書かせていただいています。皆様の何かのヒントになれば幸いです。

2017.5.31 付言事項にみる想い-その2

2017.5.31 | カテゴリ:相続応援日記, 相続関連情報

相続のお手伝いをしていると様々な遺言書を目にします。

私たちの仕事で大切なのは遺言書の内容そのものですが、ついつい付言事項を見入ってしまうことがあります。

付言事項には想いを遺す方の人生そのものやご家族に対する想いが集約されています。

今日ご紹介するのは、小学校の校長先生をなさっていた故人の付言事項です。

「高志(仮名)へ。高志には財産を遺せなくてすまない。ただ高志には最高の教育を遺してきたつもりだ。これからもお母さんと妹の面倒をしっかりみてやってくれ。」

文中の高志様(ご長男様)は医師になられて大学病院でご活躍されています。

亡くなられたお父上様は、認知症を患っている奥様と障害をお持ちのご長女様の将来を心配して、財産のほとんどを奥様とご長女様に相続させる遺言書を書かれていました。

高志様は無事に相続の手続きが完了したあと次のようにおっしゃいました。

「父が言うように、形のある財産は貰わなかったけど生きていくために大切な財産を十分すぎるほどもらったから満足しているんです。形のある財産には国も税金をかけることができるけど、父から私が受けた教育には税金をかけるわけにはいかないでしょう(笑)。」

記:資産家を応援する相続の専門家:税理士法人レガシィ 大口 亮 3612

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