天野隆の今月のポイント

2000年

12月

「2001年は連動経営」(2000.12.15)
  1. (1)2001年の経営に、「3つの連動」を問題提起したい。
  2. (2)限界利益と経常利益の連動。2001年の経営に、「3つの連動」を問題提起したい
    1. (1)この課題は人件費。2001年の経営に、「3つの連動」を問題提起したい
    2. (2)せっかく限界利益(売上から変動費を引いたもの)が出たのに人件費が過大で利益に連動しない経営に要注意。
    3. (3)テーマは人件費のコントロール。
  3. (3)経常利益とキャッシュの連動。
    1. (1)この課題は3つの資産(売掛金、在庫、固定資産)。
    2. (2)利益がキャッシュにならない理由はこの3つが増えること。
    3. (3)3つの資産のコントロールがポイント。
  4. (4)経営理念と社員の行動の連動。
    1. (1)この課題は品質管理。
    2. (2)お客様の目の前でお手伝いしている社員の品質が会社の品質である。
    3. (3)全社員で心を磨いていきたいものである。
「今商売のトレンドは女性に好かれること」(2000.12.1)
  1. (1)2000年の対消費者マーケットを注意深く見ると、女性に好かれない商売は厳しいという傾向があるようだ。
  2. (2)名古屋のJR高島屋は順調なスタートを切ったが10階ある売り場で男性の売り場は7階だけである。
  3. (3)渋谷の鉄人シェフ坂井宏行氏の経営するフランス料理「ラ・ロシェル」へ行くとお客様はほとんどが女性。男性はカップルのエスコート役のみ。BGMが無いのが女性に人気。
  4. (4)舞浜イクスピアリも7月7日にスタート。評判の良い地ビールの開発者は女性好みを前面に出した林智子さん。ポイントはほのかな甘みと華やかな香り。
  5. (5)どうやら消費者向けのビジネスは「女性に好かれる男性」か、「女性の気持ちがわかる女性」かに任せる時代が来そうである。

11月

「夢を持って生きる」(2000.11.15)
  1. (1)「キッド」という映画を見た。40歳の主人公の前に8歳だった頃の自分が現れた。その少年は言う。「パイロットになっていなくて、犬も飼っていない、家族も居ないの?」。少年はがっかり。主人公は何故この子が自分の前に現れたのか考えていく。
  2. (2)8歳に溯り、当時妻を失う事が恐くて息子の気持ちを思いやれなかった自分の父親を見る事が出来、許す事が出来た。32年前に思いをはせると今の自分を形成してきた事件に気づいていく。人生設計を考える時に今までの人生を振り返って嬉しかった事、辛かった事をまとめていくと気づく事がある。
  3. (3)次にこの主人公と少年はある人と出会ってこれから30年の人生の目標を立てる事になる、「これが誰か?」は映画の宣伝によると見た人がこれから見る人に話してはいけないとある。実はこれが私流に言えば「心のゴムひも人生設計」である。すなわち、なりたい自分を描き、そのイメージに心のゴムを結び付けてくる。現状の自分を放てばイメージどうりに自分が近づいていく。
  4. (4)この映画は、辛い事や現実に振り回されている私たち40代・50代のビジネスパーソンに、人生を考えさせてくれるきっかけを与えてくれる。時には「何故この世に生まれてきたか?」「自分の使命はなにか?」を考える時間を持ちたいものである。夢を持っていたあの頃の自分と出会うために。そして夢が叶った将来の自分に出会うために。
「誰が意思決定するのですか?」(2000.11.1)
  1. (1)親しい社長さんからメールが来た。内容はダイエーの会長・社長辞任のニュースを見てというものだった。新聞報道をまとめると次のようになる
  2. (2)「鳥羽社長が株問題で辞任。さらに中内会長も会長を辞任し代表権のある取締役最高顧問に退き、2001年5月には取締役も辞任。」
  3. (3)「ダイエー株は上場来最安値をつけた(10月10日)」
  4. (4)「銀行はリストラの実行を条件に支援を継続する意志を明らかにした」
  5. (5)これを見てその社長さんの意見はこうであった。『株主が取締役を決め、取締役が代表取締役を決め、その人がすべてを意思決定する。責任感がある人が意思決定をするから会社には明日がある。苦難も乗り越えられる。』
  6. (6)『ダイエーを見ると株主は見切りをつけ、銀行は融資の回収を図る。そして会長と社長の内部対立。真の意思決定する人が居なくなる。これが上場のデメリットではないか?』
  7. (7)『会社を大きくすると上場したくなる。メリットは財務面・人事面・事業承継面と多岐にわたってある。しかし株主たる投資家が利害関係者になる。借金をすると金融機関も利害関係者。人生哲学に賛同してくれる人はどこにいるかわかりにくくなる。上場企業って、そんなもんですか?』
  8. (8)『今日こそ、私の人生哲学からくる経営理念ですべて意思決定出来る今の環境に感謝をした。』と。
  9. (9)上場は企業経営の目的では無い。上場する事のデメリットを考えさせてくれるメールであった。

10月

「もっと絆。持つと絆。」(2000.10.15)
  1. (1)日常生活の中で「この一言を言ってあげれば良かった」
  2. (2)あるいは「この一言を言ってくれれば良かった」と思う場面が良くあるものです。
  3. (3)ちょっとした一言が人間関係を円滑にも、そして険悪にもする事が多いものです。私も良く失敗しています。だからこそ使いやすくしておく事が重要と考えました。
  4. (4)そこですでに築かれている『絆(きずな)』をもっと深く、あるいはもっと強くしていくためのサポートが出来たら……
  5. (5)そんな思いから『もっと絆』という商品が生まれました。
  6. (6)まず第1弾は上司と部下の間にある「指示」と「報告」の場面に有益と思われるツールであるメッセージ付きのクリアーフォルダー、付箋紙、万能シートを作りました。
  7. (7)一度手にとって見ていただけると幸いです。電話(0120-00-8377)・FAX(03-3865-7670)をお待ちしています
  8. (8)「持つと絆」に成りますようにそっと祈っています。
「インターネットはオフサイドトラップに御用心」(2000.10.01)
  1. (1)決算書の専門家として感じた事です。
  2. (2)今インターネットはとても便利でお客様の利便性を考えると我が社のホームページを充実するために、ぜひ設備投資をし、人材の先行投資をし、画面を充実したくなるものです。大賛成です。おおいに進めていっていただきたいものです。
  3. (3)ただ気をつけねばならない点が1つあります。
  4. (4)サッカーの話です。スピードを重視するフォワードがあまり先に行き過ぎると、パスのタイミングより前に相手のディフェンスの前に出てしまいます。オフサイドとなり反則。
  5. (5)早すぎる意思決定。相手のディフェンス陣がこれを仕掛ける事をオフサイドトラップ(罠)という。罠(わな)にはまってしまう。
  6. (6)企業においてパスのタイミングを企業の採算と考えてみる。設備投資をフォワードの動きとする。
  7. (7)早すぎる意思決定は顧客の利便性は確保されるが継続のためのお金が続かない。
  8. (8)私たちは早すぎる意思決定に気をつけないと採算を無視した投資をしかねない。専門の言葉で言えば「投資キャッシュフロー」が「営業キャッシュフロー」を上回っている。顧客にとっては利便性で評価できるが、存続しなくては困る。経営者として頭の片隅に入れておいたいポイントである。

9月

「土壌の改良は尊徳で」 (2000.09.15)
  1. (1)迷いがサット消える夢を見ることが有ります。今回はその報告です。
  2. (2)土を耕している人達がいる。肥料を入れ、空気をあて、お金も手間も掛けている。誠心誠意耕している。ミミズのいる土地は素晴らしい。ふと見るとイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんである。
  3. (3)質問をした。
  4. (4)「何を植えるのですか?」 答えは「…」
  5. (5)「どうして土を耕しいているのですか?」 答えは「…」
  6. (6)「効果は何ですか?」 答えは「…」
  7. (7)そのうち質問しているこちらの方が恥ずかしくなってきた。「理由を考えなくては出来ないのですか?」「効果がすぐ表れないとやらないのですか?」と聞かれている様で。
  8. (8)組織にも土壌がある。見える物だけに目を奪われていると痩せている土壌に気が付かない事があるようである。
  9. (9)「損得」だけでない「尊徳の視点で考える土壌改良」を考えさせられる夢でありました。
「決算すっきりシート」 (2000.09.01)
  1. (1)会社の決算書を見てすっきりわかりたい。経営者の方と金融機関方の願いである。
  2. (2)「何が知りたいのですか?」と聞くと「つぶれにくい会社であるか?」「それなら自己資本比率が40%以上ならつぶれにくいでしょう」「さらに売上げが何%下がると損益トントンという経営安全率が15%以上ならつぶれにくいでしょう。」と私が答える。
  3. (3)「利益が出る割に資金繰りが悪いのはなぜか?」と聞かれる。「自由資金比率(フリーキャッシュフロー÷自己資本増加額)が70%以上に向けて努力しましょう」「ポイントは取引条件と投資のコントロールである。」と答える。
  4. (4)「上記3つの指標をわかるのに素人でも5分で作り、そしてすっきり分かるシートを作ってほしい」と言われる。「はい、わかりました」と作った表が「決算すっきりシート」です。無料でダウンロードできますのでお使いください。
  5. (5)http://www.kessansho.com
  6. (6)上記が我が社のホームページでクリックすると出てきます。皆様のコンピュータに移せますのでご利用ください。

8月

「アウトソーシング・デバイド」 (2000.08.15)
  1. (1)7月のサミット以来、個人の「デジタルデバイド」が話題になっている。コンピューターを利用する能力の差が新たな所得差を生んでいるというものである。すなわちコンピューターが使える人とそうでない人では給料が違ってきているという事らしい。
  2. (2)先日「インターネットで受注を始めたいがホームページが立ち上がらない。どうしたらいいだろうか?」という方がいた。「外の専門家に頼めばすぐに出来ますよ」とアドバイスした。毎月10万円から15万円払えばアドバイスしながらメンテナンスしてくれる。その会社はいまだに頼むのを躊躇しているようだ。
  3. (3)さらに会計のコンピューターを自社で導入して会計事務所の顧問料を浮かそうと考えている方に出会った。改正のある税法と会計を社内で全て実施していきたいと言われる。「自社で出来るところ」と「外に頼んだ方が安いし時間もかからないところ」を分けてはとアドバイスした。
  4. (4)この2つの事例から、便利な外部の力の借り方(アウトソーシングの使い方)をまとめてみた。
  5. (5)うちの会社の強みが出る専門は社内で実施する。選択と集中である。人を育成するのに困難な職種は外に頼んだ方がいい。IT・総務・経理・物流などが考えられる。
  6. (6)外に頼むのがおっくうになったら、アウトソーシング・デバイド(外に頼める会社とそうでない会社に所得格差が生じる)に気をつけよう。
「自己資本と投資家資本の違い」 (2000.08.01)
  1. (1)経営者の皆様も夏休みをとって、ゆっくりしたいものです。なかなか思うようにいかないのが赤字企業と上場企業です。え!何故上場企業が思うようにいかないか不思議な方もいるかもしれません。
  2. (2)ところで自己資本は返済不要な資本です。返済必要な他人資本とは大違いです。その中身と言えば資本金と内部留保。私は特に内部留保が好きです。なぜなら会社のいままでの税引き後利益の蓄積で誰にも遠慮が要らないからです。時には休みを頂けるのも内部留保のおかげです。
  3. (3)上場企業の自己資本は少し違います。増資して入ったお金は返済不要ではありますが、「儲けさせてね」という意図で預かった「機関投資家及び個人投資家の資本」です。これを私は「投資家資本」と命名しました。借入金のような「他人資本」ではないが、遠慮の要らない「自己資本」でもない。そこで投資家資本です。その結果、経営者はゆっくりとはいきません。
  4. (4)ですから経営理念が一番大切であるという素晴らしい経営者の方には上場企業になることはお勧め出来ません。機関投資家は株式の値上がりと配当に期待しているから、「理念を優先して今期利益は勘弁して下さい」という経営者の主張は通りにくいからです。
  5. (5)資本は他人資本、投資家資本、自己資本の3つに分けて考えて見てはどうでしょうか?

7月

「自社を見つめる日」 (2000.07.15)
  1. (1)親しい経営者の中で話題になっている事があります。「我が社の事を見つめる日」を作るそうです。テーマは2つ。1つは商品。もう一つは営業。
  2. (2)うちの商品は同業他社に比べ何が優っているか。磨いているか。来たクレームが磨くチャンスをくれる。クレームが来て胸が痛いか?ならばどういう手をじっくり打つか。
  3. (3)好ましい営業構造が出来ているか。自動的に増客が出来る仕組みになっているか。良い品質をわかってもらえるシステムになっているか?その組織は十分か?知恵は働いているか?
  4. (4)今までとこれからを日常の雑事から逃れて自社を見つめる日。月に1日は取りたいという方が増えてきています。
「理念の継続。創業者が残せるものは?」 (2000.07.01)
  1. (1)東京ディズニーランドがある舞浜にディズニー直営ホテルの「アンバサダーホテル」と総合商業施設の「イクスピアリ」が7月7日にオープンします。 毎日5万人の集客に加えて人が集まりそうです。私はウォルト・ディズニーが好きだという事で関心があり、ロサンゼルスに1回、オーランドは2回、東京は年間パスポートで多数訪問しています。
  2. (2)そこで感じた事は理念が受け継がれているという事です。「夢と魔法の王国」というウォルトの残した思想・経営理念がしっかりしている。オーランドのアニマルキングダムという新しい王国もしっかり理念が守られていました。ミクロアドベンチャーのプレショウはウォルトが言っている事そのものです。
  3. (3)同じオーランドのユニバーサルの「大地震・ツイスター・ジョーズ」は人気のアトラクションで人が集まっています。スリルと話題性は有りますが、理念は感じられませんでした。
  4. (4)つい集客という事を考えると「うけ」をねらってしまうという事が有りますが、ディズニーの理念を守る経営のすごさを感じます。

6月

「経営者と梅雨」 (2000.06.15)
  1. (1)経営者を駄目にするものは何か?各方面の方から教わった。そして実務家としても多くの事例を見てきた。華々しくしていたと思っていたらいつのまにか過去の人になった方も多い。
  2. (2)どうやら原因は2つ。「おごり」と「慢心」。あんなに謙虚だったのにと思っても、どうやら一時の成功が本人をおかしくするらしい。お世話になった人への感謝の心を持ち続けるのが難しいようである。
  3. (3)そこで駄目にしないコツを聞いてみた。答えは簡単。素直に意見を聞ける人を側に置いておく必要がある。具体的には配偶者・師・親友。耳の痛い事を行ってくれる人がいると自分を見失なわないようである。「気に食わない事を受け入れる能力」を「器という」と教えていただいた。
  4. (4)梅雨でも会社をジメジメにしない方法。それは「梅雨(つゆ)」でない「To You(つーゆー)」の気持ちで言ってくれる人を側に。そして聞ける器を。
「経営者とインターネット」 (2000.06.01)

親しい経営者とインターネットについて話していて、まとめてみました 。

事実:

  1. (1)私の友人の官僚が2人、個人的と断りながらメールマガジンを知人に送っている。
  2. (2)忙しい人同士の連絡は電話よりメールが便利になってきている。理由は電話の場合留守だと役に立たない。
  3. (3)ホームページからの資料請求が多くて嬉しい悲鳴を上げている会社が見うけられる
  4. (4)いよいよ利用人口が15%を超え、話題にしても生意気という反応が無くなってきた

騒ぎたい事:

  1. (1)eマーケティング。我が社の増客において、インターネットがどう関係あるか調べておきたい。佐川急便もヤマト運輸もソニーも意識している。
  2. (2)自分に便利なポータルサイト(検索するために便利な玄関ホームページ)を持ちたい。調べたい事が出来た時ここへ行けば情報は多大にありというものが各自あるはず。
  3. (3)中抜きされないための差別化。インターネットは「中抜き」がコンセプト。消費者と作り手にダイレクトに結ぶもの。そこで対策が必要。

騒ぎたくない事:

  1. (1)インターネット関連の株価。ヤフー、光通信、ソフトバンクの株価は我社の経営とあまり関係ないので。
  2. (2)増資:損益は赤字で、増資して資金繰りを維持するのは長続きしない経営のため。
  3. (3)時価総額経営。時価が増えると素晴らしい会社という理論は自立(自分の足で立つ)経営からは離れているので

5月

「東京ドームホテルの増客」(2000.05.15)
  1. 1.東京ドームホテル、地上42階で披露宴
    1. (1)6月開業の東京ドームホテル(東京・文京、石田照雄社長)は、地上42階にある宴会場を利用した披露宴のプランを2種類発売した。
    2. (2)同ホテルは開業から1年間で750組の婚礼獲得を目指しており、地上140メートルからの眺望を売り物にしたこのプランを柱の1つとしたい考えだ。
  2. 2.東京ドームホテル、巨人戦観戦宿泊パック 。
    1. (1)東京ドームホテル(東京・文京)は東京ドームでのプロ野球巨人戦の観戦チケットと試合当日の宿泊をセットにした巨人戦パックを発売した。
    2. (2)6月6日の巨人―阪神戦以降の東京ドームでの全試合が対象。
    3. (3)スタンダードルームに宿泊して、ドームの2階指定席で観戦する場合、朝食付きで一人1万7千円―2万5千円(休日の前日と夏休み期間を除く)。
  3. 3.確認しました。
    1. (1)電話は03-5805-2222で予約出来ると聞き早速電話した。
    2. (2)夏休みは満員。
    3. (3)集まるところに人は集まっている。
「キャッシュフロー計算書の登場」 (2000.05.01)

いよいよキャッシュフロー計算書がこの5月より登場します。
上場企業の3月決算から強制適用されるわけです。経営者にとってこんなに便利な財務諸表はないと思っています。なにしろ、長年懸案だった「利益は出るが金は無い」という疑問に答えてくれる決算書がようやく認知されたわけです。

利益がお金にならない原因は(1)借入金元本返済、(2)投資資金、(3)売掛金の増大、(4)在庫の増大です。それを明らかにしてくれるわけですから、有難いわけです。是非任意適用される中堅中小企業の皆様にも上手く利用していただきたいと思っています。

ポイントは営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足したフリーキャッシュフローです。これがプラスにならないといつまでも資金繰りに悩まされることになります。第3の財務諸表をこれから親しみを持って付き合っていきましょう。

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